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おおすみ歴史美術館1
急遽滞在を一泊延ばした山口旅行。


最終日は、この旅行でどうしても行きたかったところのひとつ、おおすみ歴史美術館へ行ってきました。

美術館に向かう前に訪れた伊藤博文旧宅で横殴りの雨にあい、小雨になってようやくバスで湯田温泉駅まで。松田屋ホテルを横目に見ながら美術館へ向かうと、事前に本で読んでいた通り本当にタクシー会社の二階にありました。
看板が出てなかったらわからなかったと思う。


木戸さん宅、松陰神社、そしてこのおおすみ歴史美術館はこの旅行でもっとも楽しかったです。

伊藤宅でカメラのバッテリーが切れたため、写真を撮ることが出来なかったのだけど、先日、美術館でお話を伺った副館長の江戸様に連絡をして資料と写真を送っていただきました。
掲載を許可してもらえたので日記にUPします。











[西郷・高杉・平野 指名手配書]





山縣の詩や栄太郎、久坂の書が並ぶ中、一番釘付けだったのがこの指名手配所です。
だって晋作が・・・違う!


これじゃかえって見つからないんじゃないの?


平野次郎って誰だろう・・・


※ネットで調べてみたら、筑前の勤皇志士、平野次郎国臣とありました。
歌人としても有名で、“妹”と称し詠った恋人は真木和泉の娘、お棹(おさお)。
妻子のあった平野は安政四年の春に離縁、その4年後お棹と出会い深い愛情で結ばれます。
文久二年、島津久光が兵を率いて上京するのを機に倒幕の兵を挙げようと試みるが失敗、捕らわれてしまう。投獄生活を終えたのちもお棹との関係は続き、二人の結婚を取り持とうとしたのが平野の友人でもあった女流歌人の野村望東尼。
だが、望東尼が手を尽くすも福岡藩から平野に上京命令がくだり結婚は叶わずじまいだった。上京した平野は文久三年十月におこった「生野の変」に加わって敗走、翌年の元治元年七月二十日、京の六角獄で刑死した。
(上記はものすごいダイジェストです。おりにふれて優れた歌を詠んでいます)





副館長の江戸様によると、「それは贋物ってわけじゃないけれど、フィクションだと僕は思っているんです」とのことでした。

確かに、フィクション≠嘘、贋物だけど・・・どういうことだろう。



この「人相覚」の不思議な点として、まず上詞を見ると安政四年と書いてある。
でも安政四年といえば高杉はまだ十九歳。明倫館に通っていた頃だから、いくらなんでもこんなふうに指名手配をされているわけがない。


あ、そーだ・・・
(↑言われてようやく気づくやつ)


さらに江戸様の指摘によると、人相覚の絵が漫画チックすぎるそうです。
江戸時代の絵はもっとラフな感じ。

そして西郷も高杉も現代のようにそんなに全国的に有名なわけではなかったし、また、彼らのような藩の重役がたとえ罪を犯したといえどもこのような扱いで全国手配されているのもおかしい。


このようにおかしいところだらけの人相覚ですが、以上のことをふまえてこれは明治後期から大正にかけて下関か鹿児島あたりの商人でとてもかしこい人が「面白いことを考え付いたぞ」ってノリでやったものではないだろうか・・・との考察をお聞きすることができました。


この人相覚、2007年の夏にも文章のみの部分が福岡で発見されているそうです。
朝日新聞に取り上げられたそうだから、記憶にある人もいるかも・・・

でも新聞に真面目に取り上げられたら西郷と晋作と平野が本当に指名手配されてたって思っちゃう人もいるんじゃないかしら?
私もおかしいとは思いつつ聴いたまでの考察には及ばなかっただろうな。


萩に行って思ったのが、別に歴史研究家とか学者とかそんなたいそうな肩書きのない市井の方がいかに誠実に研究されていて、また頭が柔らかいかということでした。



話は冒頭に戻って、「これは贋物というわけではなくフィクションである」ということについて。


なにか思い出すと思ったらゴダールの「映像(イマージュ)は映像でしかない。そこに真の映像も嘘の映像もない」という言葉でした。


これはイメージのもとに作られたフィクションなのですね。
だから、本物も贋物もないんです。


だけど、ときとしてフィクションの方が真実を伝えることがある。
きっとこの人相覚もこれが作られた時代の真実を写し取っているのかもしれません。
時代の感覚はその時代にしか生きていないというし・・・



でも面白いなー。
思いがけない出会いでした、おおすみ歴史美術館。
(2へ)
| イツカ | 13:57 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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Comment
逸夏さん、はじめまして!
コメントをいただき、ありがとうございました。

リンクの件、了解しました。
こちらこそよろしくお願いします。

私は幕末・長州の偉人に興味がありますが、萩に行ったことがありません。一度でいいから行ってみたい場所です。特に木戸さんにまつわる場所は絶対に訪れたいです。
Posted by: 琉河岬 |at: 2008/05/03 8:35 PM
琉河さん>>
こちらこそ改めてはじめまして!
このたびはリンクしてくださりどうもありがとうございました。とても嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します・・・!


私も三月にはじめて萩に行ったのですが、美しい町・・・といえば間違いはないのだけど、もっと別に・・・なんて言うんだろう、アリバイのある土地?疑う余地のないアリバイのある土地です。ここを桂さんが晋作が・・・と思わせてくれること間違いなしです。
きっと琉河さんが行ったら、妄想キャスティングが妄想を呼んでその場所場所で演出まで妄想しちゃうかもしれないです・・・!
私もまだ一度しか行ってないので魅力を堪能してないのですが、過去最高に木戸さんに浸ってきました(笑)


このような写真だけが転がってるブログですが、『醒めた炎』映画orドラマ化を本気で応援しようと思いましたw
これも琉河さんの楽しい記事のおかげですvv
とりあえず、『醒めた炎』読み返すところからはじめます///
Posted by: 逸夏 |at: 2008/05/04 12:28 AM








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